イギリス第2の都市とも呼ばれるバーミンガムは、幼児教育へのアクセスとインクルージョンを非常に重視しています。全国基準である「初期教育基盤ステージ（EYFS）」に準じ、地域内の幼稚園、保育園、チャイルドマインダー（登録保育者）が多様な家庭のニーズに対応できるよう支援されています。
「ブライターフューチャーズ（Brighter Futures）」プログラムでは、早期の言語習得支援と、経済的困難を抱える子どもたちの学力格差是正に注力しています。
3歳・4歳の子どもたちは、家庭状況に応じて週15〜30時間の無償保育の恩恵を受けることができます。
また、「バーミンガム幼児教育ネットワーク（Birmingham Early Years Networks）」を通じて、保育者の研修や情報共有を促進し、教育の質向上にも努めています。
多文化都市であるバーミンガムでは、異文化理解、特別支援教育（SEN）、保護者との連携にも特に力が注がれています。
すべての子どもたちに平等なスタートを保証しようとするバーミンガムの姿勢は、私たちにも大きな示唆を与えてくれるものです。

In London, early childhood education is governed primarily by the “Early Years Foundation Stage” (EYFS) framework ([Reference 1]), which sets standards for the learning, development, and care of children from birth to age five. London’s diverse population has led to a strong emphasis on inclusion, multicultural learning, and bilingual support, particularly in boroughs like Tower Hamlets and Lambeth.
Since 2017, the UK government has provided 30 hours of free childcare per week for eligible three- and four-year-olds ([Reference 2]). Additional support, such as the “Early Years Pupil Premium” ([Reference 3]), offers targeted funding to help children from disadvantaged backgrounds catch up early.
Many London nurseries and preschools integrate Forest School principles—outdoor, nature-based learning experiences—to support physical, social, and emotional development.
As a kindergarten director, I find London’s approach noteworthy: balancing structured educational frameworks with cultural sensitivity and holistic child development. London offers a rich, dynamic model of early learning that prepares children not just academically, but for life in a global society.

References:

• [1] Department for Education (DfE): Early Years Foundation Stage (EYFS) Framework (2024)

• [2] Gov.uk: 30 Hours Free Childcare Eligibility and Implementation (2017)

• [3] Early Years Pupil Premium Guidance (UK Department for Education)

ロンドンの幼児教育は、「初期教育基盤ステージ（EYFS）」に基づき、生後から5歳までの学び・成長・ケアに関する標準が定められています。多様な文化背景を持つ人口を反映し、多文化共生やバイリンガル支援に特に力を入れており、タワーハムレッツ区やランベス区などでは積極的な取り組みが見られます。
2017年から、対象となる3歳・4歳児に対し、週30時間の無償保育が提供されるようになりました。また「Early Years Pupil Premium」制度を通じて、経済的に不利な環境にある子どもたちへの追加支援も行われています。
多くの施設では「フォレスト・スクール」の考え方（自然の中での体験型学習）を取り入れ、子どもたちの身体的・社会的・情緒的発達を支援しています。
ロンドンの幼児教育は、体系的な枠組みと文化的感受性、そして子どもたちの全人的成長を両立させており、私たちにとっても大変参考になる先進的なモデルです。