フランス南西部の活気ある都市トゥールーズは、全国共通の「エコール・マテルネル(école maternelle)」に沿った体系的な幼児教育を行いながらも、独自の地域文化を大切にする街です。
3歳からの就園が一般的で、言語力、社会性、創造性、初期的な認知能力の育成がカリキュラムの中心となっています。
トゥールーズでは、特にオック語(Occitan)を地域言語として尊重し、フランス語とオック語のバイリンガル教育を推進する取り組みが行われています。これにより、幼児期から地域文化への愛着と国民的アイデンティティの両立を図っています。
また、経済的に困難な地区における教育格差の是正を目的とした「REP+ネットワーク」にも積極的に参画しており、すべての子どもたちへの公平な教育機会を提供しています。
さらに、市は幼児教育施設の近代化にも力を入れ、子ども主体の環境づくりと持続可能な設計に取り組んでいます。
学びと文化を調和させるトゥールーズの教育姿勢は、未来を見据えた幼児教育の在り方を示してくれます。