教室に小さなクワガタが もそもそと歩いていました。
子どもたちは興味津々で、集まってきました。
「クワガタや!」
「ほんと?そうなの?」
「小さいし、つのがないよ」
子どもたちが絵本で見慣れている、立派な角(大あご)のあるクワガタとは姿が違っていたので、
「これは違う虫だ」と思った子もいました。
虫をつかんで、
「ここに角みたいなのが2つあるから、やっぱりクワガタかな~」
「じゃあさぁ、これってクワガタの“弟”じゃない?!」
そこで、保育者は、図書室から大型絵本図鑑『学研ジャンポケ図鑑 むし』を持ってきて、
「この本で調べてみたらどう?」と声をかけました。
数種類掲載されているページに、同じようなクワガタが載っています。
見比べてみると――
「こっちかな?」
「ちょっと違う」
「あった!これこれ!」と大喜びです。
「弟じゃなくて、メスだったね」
自分で調べて知る喜びを、子どもたちは感じていました。
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子どもたちの日常で出会う「なぜ?」「どうして?」を大切にし、
学びへとつなげていく瞬間を、これからも大切にしていきたいですね。
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