デンマーク第2の都市オーフスは、全国的に掲げられている「子ども中心の質の高い幼児教育」への取り組みを忠実に反映しています。
子どもたちは「ヴッゲストゥエ(vuggestue)」や「ブーネハーヴェ(børnehave)」に通い、6歳から正式な学校教育に進みます。
オーフスでは、「幼児教育カリキュラム枠組み(Læreplanstemaer)」に基づき、遊び、創造性、社会的交流、探究心を通じた全人的な発達が重視されています。特に屋外活動が重視され、「フォレストスクール」の理念を取り入れ、自然体験を日常的に組み込む園も多くあります。
また、社会的に脆弱な家庭の子どもたちを支援するため、「早期介入プログラム(Tidlig Indsats)」が導入され、きめ細かな支援が行われています。
国際化が進むオーフスでは、多文化理解や非デンマーク語話者向けの言語刺激プログラムも推進されています。
子ども一人ひとりの個性を尊重し、早期からきめ細やかな支援を行うオーフスの取り組みは、未来を見据えた幼児教育のあるべき姿を示していると感じます。