カタルーニャ州の州都バルセロナは、スペイン全国の教育制度を基盤にしつつ、地域独自の特色を色濃く反映した幼児教育を展開しています。
幼児教育(Educació Infantil)は0~3歳と3~6歳の2つのサイクルに分かれており、3~6歳の第2サイクルは無償で広く提供されています。この段階では、自己管理能力、コミュニケーション力、文化的アイデンティティの育成が教育の柱となっています。
バルセロナでは、カタルーニャ語とスペイン語のバイリンガル教育が積極的に推進されており、特に公立の幼稚園(Escoles Bressol)ではカタルーニャ語を主言語として使用する方針が取られています。
また、プロジェクト型学習や屋外教育など、子ども主体の先進的な教育アプローチが導入されており、感情面と認知面の両方から子どもの成長を支える取り組みが進められています。
言語の豊かさと文化的誇り、そして自立心を同時に育むバルセロナの教育モデルは、幼児教育の新しい可能性を示していると感じます。