スペインの首都マドリードは、同国の整った、そして年々アクセスが広がる幼児教育制度を象徴しています。スペインでは、幼児教育(Educación Infantil)が0~3歳(第1サイクル)と3~6歳(第2サイクル)に区分されています。
第1サイクルは任意であり有料の場合が多いですが、第2サイクルは全国で無償提供され、すべての子どもが利用可能です。
マドリードでは、公立幼稚園(Escuelas Infantiles)や小学校附属の保育クラスで、情緒発達、言語習得、初期的な数学的思考に焦点を当てたカリキュラムが展開されており、すべて「教育基本法(LOE/LOMLOE)」に準拠しています。
また、多くの公立校では「バイリンガル教育プログラム」によりスペイン語と英語の二言語教育が推進されており、発達支援が必要な子ども向けの包括的支援体制も整備されています。
マドリードの、体系だった早期教育、言語イマージョン、そして多様性への配慮を兼ね備えた教育モデルは、これからの幼児教育における大きな示唆を与えてくれます。