フランス第3の都市リヨンでは、全国共通の「エコール・マテルネル(école maternelle)」に基づく教育が行われており、3歳からの就園率はほぼ100%に達しています。さらにリヨン市では、学童保育(ガルドリー garderie)など、登園前後の追加支援サービスも充実させています。
全国カリキュラムでは、フランス語の早期習得、数的思考、芸術表現、運動能力の育成が重視されています。
リヨン市では、特別支援教育(SEN)にも積極的に取り組み、通常のクラス内に支援体制を設ける「ULIS École(特別支援統合ユニット)」を通じて、すべての子どもが適切な支援を受けられる環境づくりを進めています。
また国際都市として、フランス語・英語やフランス語・ドイツ語など、幼児期からのバイリンガル教育にも力を入れています。
リヨンの、学問的厳密さと情緒的支援を両立させる教育姿勢は、子どもの個性と可能性を尊重する真のインクルーシブ教育のモデルと言えるでしょう。