ウェールズの首都カーディフでは、独自の「ファンデーション・フェーズ(Foundation Phase)」に基づく幼児教育が行われています。これは3歳から7歳までの子どもたちを対象とし、体験型学習、遊びを通じた探究、子どもたちの自主性・創造性を育むことを重視したカリキュラムです。
3歳・4歳児には、最低でも週10時間の無償早期教育が提供され(カーディフ市教育局「Early Education Offer」)、さらに就労家庭には最大30時間の無償教育・保育支援(「Childcare Offer for Wales」)も用意されています。
カーディフでは、バイリンガル教育が非常に推進されており、ウェールズ語による保育(Meithrin)と英語による施設の双方が共存し、子どもたちに自然な形で二言語習得の機会を提供しています。
また、文化的アイデンティティの尊重、アウトドアラーニング、包括的支援体制がすべての施設で大切にされています。
子ども一人ひとりの個性を尊重し、好奇心を育てるカーディフの教育モデルは、私たちがこれから目指すべき教育の在り方を示してくれています。