ハンブルクは、幼児教育を社会的平等実現の核と位置づけています。2014年より、すべての1歳以上の子どもに対し、親の就労状況に関わらず、1日5時間の無償保育が保証されています(ハンブルク労働・社会・家族統合局)。
「ハンブルク教育ガイドライン(Hamburger Bildungsempfehlungen)」に基づき、言語発達、多文化理解、自己責任の育成が教育の中心に据えられています。
また「アーリー・エクセレンス・センター(Early Excellence Centers)」という革新的なモデルを推進し、保育・家庭支援・社会サービスを一体化した支援体制を整備しています。
多文化・多言語環境への配慮も厚く、「フリューエ・チャンセン(Frühe Chancen=早期機会)」プログラムにより、特別な言語支援が提供されています。ドイツ語×英語、ドイツ語×ポルトガル語のバイリンガル教育も広がりを見せています。
子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すためには、教育と社会的支援が一体であるべきだというハンブルクの姿勢は、私たちにとっても大きな示唆を与えてくれます。